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忍冬
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にんどう
ふりがな文庫
“
忍冬
(
にんどう
)” の例文
「相變らず、口が惡いなア、そんなイヤな匂ひぢやありませんよ、お
種人參
(
たねにんじん
)
と
忍冬
(
にんどう
)
と
茴香
(
うゐきやう
)
が匂はなきやならないわけなんだが」
銭形平次捕物控:267 百草園の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
旦那、私には
砂地
(
すなぢ
)
と濱の香しか致しません。それは
金雀
(
えにしだ
)
花ぢやあ御座いませんか、風で
忍冬
(
にんどう
)
の蔓に
絡
(
から
)
んだのです。色が褪めて、黄ばんで
醜
(
きたな
)
いぢや御座いませんか。
わるい花
(旧字旧仮名)
/
レミ・ドゥ・グルモン
(著)
川原へ泳ぎに行った時は、川岸の
藪
(
やぶ
)
に咲いた
忍冬
(
にんどう
)
の花の蜜を、むちゅうになって吸ったものである。
甘い野辺
(新字新仮名)
/
浜本浩
(著)
屋根の半は
葦簾
(
よしすだれ
)
に枯枝をまじへて葺き、半は又枝さしかはしたる古木をその儘に用ゐたるが、その梢よりは
忍冬
(
にんどう
)
(カプリフオリウム)の蔓長く垂れて石垣にかゝりたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ここにあるのは Acorns でこれは Ambrose の事です。こちらにあるのが Rose で Robert を代表するのです。下の方に
忍冬
(
にんどう
)
が
描
(
か
)
いてありましょう。
倫敦塔
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
秋の大地の息——
忍冬
(
にんどう
)
や
仙人草
(
せんにんそう
)
や藤や刈り草の
匂
(
にお
)
い——が、家の中にまた二人の身体に
沁
(
し
)
み込んできた。夜の静けさ。添い寝の眠り。沈黙。遠い犬の
吠
(
ほ
)
え声。鶏の歌。
曙
(
あけぼの
)
の光が見えそめる。
ジャン・クリストフ:10 第八巻 女友達
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
蚊の声す
忍冬
(
にんどう
)
の花散るたびに
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
甘草の匂い、——いや
忍冬
(
にんどう
)
の匂いと言う方が適切かもわかりません。蛇は多分この処女の体臭に酔わされて、娘の思うままになるのでしょう。
新奇談クラブ:08 第八夜 蛇使いの娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
おかみさん、この花を持つて歸つて殺してやるんだ、この心の臟を
突通
(
つきとほ
)
してやるんだ。私は愛の思出や、感情の
玩具
(
おもちや
)
や、古い
繪草子
(
ゑざうし
)
に
揷
(
はさ
)
んだ
押花
(
をしばな
)
や風が
忍冬
(
にんどう
)
の
蔓
(
つる
)
に隱して置く花なんぞは嫌ひだ。
わるい花
(旧字旧仮名)
/
レミ・ドゥ・グルモン
(著)
蚊の声す
忍冬
(
にんどう
)
の花散るたびに
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
蚊の声す
忍冬
(
にんどう
)
の花散るたびに
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
蚊の声す
忍冬
(
にんどう
)
の花散るたびに
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
“忍冬”の意味
《名詞》
植物のスイカズラの漢名。また、葉を乾燥させた生薬。
(出典:Wiktionary)
“忍冬(スイカズラ)”の解説
スイカズラ(吸い葛・吸葛・忍冬、学名: Lonicera japonica)はスイカズラ科スイカズラ属の常緑つる性木本。別名、ニンドウ(忍冬)やキンギンカ(金銀花)。
(出典:Wikipedia)
忍
常用漢字
中学
部首:⼼
7画
冬
常用漢字
小2
部首:⼎
5画
“忍冬”で始まる語句
忍冬花