“にんどう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
忍冬90.0%
凌霄10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
川原へ泳ぎに行った時は、川岸のやぶに咲いた忍冬にんどうの花の蜜を、むちゅうになって吸ったものである。
甘い野辺 (新字新仮名) / 浜本浩(著)
屋根の半は葦簾よしすだれに枯枝をまじへて葺き、半は又枝さしかはしたる古木をその儘に用ゐたるが、その梢よりは忍冬にんどう(カプリフオリウム)の蔓長く垂れて石垣にかゝりたり。
庭には天鵞絨びろうどを敷いたような青あおした草が生えて、玄関口と思われる障子にの点いた方には、凌霄にんどうの花のような金茶色の花が一めんに垂れさがった木が一本立っていた。
蟇の血 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)