“のうぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
凌霄75.0%
凌霄花25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
照（て）り曇（くも）り雨（あめ）もものかは。辻々（つじ／＼）の祭（まつり）の太鼓（たいこ）、わつしよい／＼の諸勢（もろぎほひ）、山車（だし）は宛然（さながら）藥玉（くすだま）の纒（まとひ）を振（ふ）る。棧敷（さじき）の欄干（らんかん）連（つらな）るや、咲（さき）掛（かゝ）る凌霄（のうぜん）の紅（くれなゐ）は、瀧夜叉姫（たきやしやひめ）の襦袢（じゆばん）を欺（あざむ）き、紫陽花（あぢさゐ）の淺葱（あさぎ）は光圀（みつくに）の襟（えり）に擬（まが）ふ。
月令十二態 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花(著)
一（ひと）つにでつちて、葡萄（ぶだう）の房（ふさ）に一粒（ひとつぶ）づゝ目（め）口（くち）鼻（はな）を描（か）いたやうで、手足（てあし）の筋（すぢ）は凌霄花（のうぜん）の緋（ひ）を欺（あざむ）く。
祭のこと (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)