“辻々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つじつじ78.9%
つじ/\21.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
演説会のビラが電信柱や辻々つじつじにはりだされ、家々は運動員の応接にせわしく、料理屋には同志会専属のものと立憲党専属のものとができた。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
きょろきょろ見廻して来ると所々の辻々つじつじに講演の看板と云いますか、広告と云いますか、夏目漱石君などと云うような名前が墨黒々と書いて壁にりつけてある。
中味と形式 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それには横井の殺された二三日後に、辻々つじ/\に貼り出された文書などが、影響を与へてゐるのであつた。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ればそのころは、町々まち/\辻々つじ/\を、彼方あつちからも、いなだ一まい此方こつちからも、いなだ一まい
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)