“辻駕籠”の読み方と例文
読み方割合
つじかご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
親の代から長屋で成長し、現在では共同して辻駕籠つじかごかついでいる銀太と金太という二人の若者は、中んずく斯様かように公言しておった。
長屋天一坊 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
もなく横山町辺よこやまちょうへんの提灯をつけた辻駕籠つじかご一梃いっちょう、飛ぶがように駈来かけきたって門口かどぐちとどまるや否や、中から転出まろびいづ商人風あきうどふうの男
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
到底このままには見過ごし難いから、あとをつけると、くだんの覆面は人混みに紛れて、見返り柳をくぐり土手へ出て、暫く行くと辻駕籠つじかごを呼びました。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)