“辻駕”の読み方と例文
読み方割合
つじかご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は通用口から外へ出ると、二丁ばかり走って辻駕つじかごに乗った。麹町表四番町から九段坂を下り、そこでべつの辻駕に乗り替えて「浅草橋まで」と命じた。
七日七夜 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
橋向うまで馳けて、そこの辻駕つじかごへ飛び乗った。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すべてに思慮が一方的だから短気が起こるのだ、この雨は鬱陶しい、むしゃくしゃする、然し農家などにはこの雨が天の恵みだ、雨具商人、辻駕つじかご人足などもさぞもうかるだろう
評釈勘忍記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)