“駕籠側”の読み方と例文
読み方割合
かごわき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それがために混乱を大きくすると困ることになる。それだから駕籠側かごわきの侍や足軽たちは、きっと用心して眼を八方に配ります。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
儒者風をした人物は依然駕籠側かごわきにいるらしかったが、一言も無駄言を云わないので、いよいよ専斎には気味悪かった。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
が、駕籠側かごわきにいた民蔵たみぞうは、サッと色をかえて、この不都合ふつごうな密告をしてきた少女を、人目さえなければ、ただ一太刀ひとたちってすてたいような殺気をありありと目のなかにみなぎらせた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)