“駕籠町”の読み方と例文
読み方割合
かごまち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夏のある日の正午駕籠町かごまちから上野行の電車に乗った。上富士前かみふじまえの交叉点で乗込んだ人々の中に四十前後の色の黒い婦人が居た。
米峰氏もそこへ行かれるので、御一緒に駕籠町かごまちで乗り換えて東照宮下とうしょうぐうしたで降りました。何の御話をしたかよく覚えませんが、三宅雪嶺みやけせつれい氏御夫婦のお話をなすったようです。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
明治四十三年十二月のすえに卒業試問が済むと、直ぐ小石川駕籠町かごまちの東京府巣鴨病院に行き、橋健行君に導かれて先生に御目にかかった。その時三宅先生やその他の先輩にも紹介してもらった。
呉秀三先生 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)