一涼しさと暑さ この夏は毎日のように実験室で油の蒸餾の番人をして暮らした。昔の武士の中の変人達が酷暑の時候にドテラを着込んで火鉢を囲んで寒い寒いと云ったという話があるが、暑中に烈火の前に立って油の煮えるのを見るのは実は案外に爽快なものである …
| 著者 | 寺田寅彦 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
| 初出 | 「思想」1929(昭和4)年9月 |
| 文字種別 | 新字新仮名 |
| 読書目安時間 | 約11分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約18分(300文字/分) |
| 著者 | 寺田寅彦 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
| 初出 | 「思想」1929(昭和4)年9月 |
| 文字種別 | 新字新仮名 |
| 読書目安時間 | 約11分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約18分(300文字/分) |