“藻掻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もが98.1%
もがい1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
煩悶の内容こそ違え、二葉亭はあの文三と同じように疑いから疑いへ、くるしみから苦みへ、悶えから悶えへと絶間なく藻掻もがき通していた。
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
そして警句が出れば出る程、忘れる筈の一件が矢鱈やたら無上むしょうに込み上げて、いくら振り落そうと藻掻もがいても始末に悪い事になるのだ。
The Affair of Two Watches (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
もううなると前途が見え透く。もう如何様どんな藻掻もがいたとて駄目だと思う。残念と思わぬではないが、思ったとて仕方がない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
一思ひとおもいに死だと思わせて置きたいな。そうでもない偶然ひょっとおれが三日も四日も藻掻もがいていたと知れたら……