“藻脱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もぬけ60.0%
もぬ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おゝ、あはれ、小(ささ)やかに慎(つつ)ましい寐姿は、藻脱(もぬけ)の殻か、山に夢がさまよふなら、衝戻(つきもど)す鐘も聞えよ、と念じ危(あや)ぶむ程こそありけれ。
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
文学者(ぶんがくしや)を以て大(だい)のンきなり大(だい)気楽(きらく)なり大(だい)阿呆(あはう)なりといふ事の当否(たうひ)は兎(と)も角(かく)も眼(め)ばかりパチクリさして心(こゝろ)は藻脱(もぬけ)の売(から)となれる木乃伊(ミイラ)文学者(ぶんがくしや)は豈(あ)に是れ人間(にんげん)の精粋(きつすゐ)にあらずや。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵、三文字屋金平(著)
昨夜の家が藻脱(もぬ)けの空、がらんどう、入れておいた早桶(はやおけ)ぐるみ死人も女房も影を消しているのに、二度びっくり蒸返しを味わった。
初は面白半分に目を瞑(ねむ)って之に対(むか)っている中(うち)に、いつしか魂(たましい)が藻脱(もぬ)けて其中へ紛れ込んだように、恍惚(うっとり)として暫く夢現(ゆめうつつ)の境を迷っていると
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)