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鏽
ふりがな文庫
“鏽”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
さ
60.0%
さび
40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さ
(逆引き)
梅水は、以前築地一流の本懐石、江戸前の料理人が庖丁を
鏽
(
さ
)
びさせない腕を
研
(
みが
)
いて、吸ものの運びにも女中の
裙
(
すそ
)
さばきを
睨
(
にら
)
んだ
割烹
(
かっぽう
)
。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
少女は
鏽
(
さ
)
びたる針金の先きを捩ぢ曲げたるに、手を掛けて強く引きしに、中には
咳枯
(
しはが
)
れたる
老媼
(
おうな
)
の聲して、「
誰
(
た
)
ぞ」と問ふ。
舞姫
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
鏽(さ)の例文をもっと
(18作品)
見る
さび
(逆引き)
一段高い廊下の端、隣座敷の
空室
(
あきま
)
の前に、
唐銅
(
からかね
)
で
鋳
(
い
)
て
鏽
(
さび
)
の見ゆる、魔神の像のごとく
突立
(
つった
)
った、
鎧
(
よろい
)
かと見ゆる厚外套、
杖
(
ステッキ
)
をついて、靴のまま。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
物暗き牢獄に鉄鎖の
鏽
(
さび
)
となりつつ十数年の長きを「道義」のために平然として忍ぶ。荘厳なる心霊の発現である。兄弟は一人と死に二人と斃る。
霊的本能主義
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
鏽(さび)の例文をもっと
(12作品)
見る
鏽
部首:⾦
21画
“鏽”を含む語句
赤鏽
鏽斧
鏽銀
赤鏽色
金鏽
鏽声
鏽気
鏽渋
鏽花
“鏽”のふりがなが多い著者
小島烏水
ワシントン・アーヴィング
魯迅
エドガー・アラン・ポー
有島武郎
幸田露伴
蒲原有明
北原白秋
森鴎外
ハンス・クリスチャン・アンデルセン