“塩原”のいろいろな読み方と例文
旧字:鹽原
読み方割合
しおばら70.0%
しほばら30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから三、四年の後に、「金色夜叉こんじきやしゃ」の塩原しおばら温泉のくだりが読売新聞紙上に掲げられた。それを読みながら、私はかんがえた。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
一月ぐらいたって塩原しおばらへ行ったら、そこの宿屋の縁側へ出て来た猫が死んだ三毛にそっくりであるのに驚いた。
備忘録 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
それでは塩原しほばらてら何処どこでせうと聞いたところが、浅草あさくさ森下もりしたの——たしか東陽寺とうやうじといふ禅宗寺ぜんしうでらだといふことでございますといふ。
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
全体ぜんたい箱根はこねでも、塩原しほばらでも、あるひ木曾きそ桟橋かけはしでも、実際じつさいにしろ、にせよ、瑠璃るりそゝぎ、水銀すゐぎんなが渓流けいりうを、駕籠かごくるまくのは、樵路せうろ桟道さんだうたかところ
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)