塩原しほばら)” の例文
旧字:鹽原
それでは塩原しほばらてら何処どこでせうと聞いたところが、浅草あさくさ森下もりしたの——たしか東陽寺とうやうじといふ禅宗寺ぜんしうでらだといふことでございますといふ。
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
全体ぜんたい箱根はこねでも、塩原しほばらでも、あるひ木曾きそ桟橋かけはしでも、実際じつさいにしろ、にせよ、瑠璃るりそゝぎ、水銀すゐぎんなが渓流けいりうを、駕籠かごくるまくのは、樵路せうろ桟道さんだうたかところ
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
当時入谷には「松源まつげん」、根岸に「塩原しほばら」、根津に「紫明館しめいくわん」、向島に「植半うゑはん」、秋葉に「有馬温泉」などいふ温泉宿があつて、芸妓をつれて泊りに行くものも尠くなかつた。
里の今昔 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
あづかつたおぼえはないとふのはひどやつだ、塩原しほばらいへへ草をやさずに置くべきか、とつて吾妻橋あづまばしからドンブリと身を投げた。
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
それでは塩原しほばらのことをくはしく知つてゐる人がありませうかとつて聞いたところが、いといふ。何処どこさがしてもわからない。
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)