“松源”の読み方と例文
読み方割合
まつげん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松源まつげん伊予紋いよもん申付まうしつけます、おや御両人様おふたりさんからお年玉としだま有難ありがたうございます、只今たゞいますぐに、わたし元日ぐわんじつからふく/\です事よ。としたりてく。
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「何をひがんでいるんだ。踊りを見に来て、そんなまずいつらをして歩く奴があるもんか。オイ周馬、今夜はおれがおごろうぜ。松源まつげんか、万辰まんたつか、淀屋よどやか」
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当時入谷には「松源まつげん」、根岸に「塩原しほばら」、根津に「紫明館しめいくわん」、向島に「植半うゑはん」、秋葉に「有馬温泉」などいふ温泉宿があつて、芸妓をつれて泊りに行くものも尠くなかつた。
里の今昔 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)