里の今昔さとのこんじゃく
昭和二年の冬、酉の市へ行つた時、山谷堀は既に埋められ、日本堤は丁度取崩しの工事中であつた。堤から下りて大音寺前の方へ行く曲輪外の道も亦取広げられてゐたが、一面に石塊が敷いてあつて歩くことができなかつた。吉原を通りぬけて鷲神社の境内に出ると、 …
作品に特徴的な語句
宿とゞ 娼妓ぢよらう めぐら おり すぐ おり とゞ あた おほとり 大鷲おほとり 遊女つとめ あら もみぢ 潜門くゞリもん しのぶ 寒気さむさ 書記かきやく 翌年あくるとし 水田みづた ちやう 大門おほもん 其処そのところ 三枚みツつ 雑談はなし 此年このとし 散見ちらつ 元結もとゆひ 一構ひとかまへ にん 西南にしみなみ 植半うゑはん 塩原しほばら 二人ににん 温暖あたゝか どぶ 鬼火ひとだま かみ みな かた 道哲だうてつ 反歩たんぼ 酒肴さけさかな をか 其他そのほか 常磐ときは ちかづ 角町すみちやう いまし 遺書かきおき 盛糸せいし 石塊いしころ 研屋とぎや 稲弁いなべん 鉄棒かなぼう 脱捨ぬぎすて 重襲かさね 箕輪みのわ 途断とぎ 曲輪くるわ 小万こまん 一群ひとむれ 上清じやうせい 今日こんにち ほか なか そば しま 刎橋はねばし 吉里よしざと 太空そら へや 田間でんかん 平松ひらまつ 廓者くるわもの 張店はりみせ かた 朝陽あさひ きた 松源まつげん 流行はや 灯火ともしび からす くま
題名が同じ作品
里の今昔 (新字新仮名)永井荷風 (著)