“翌年”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よくねん45.8%
よくとし28.8%
あくるとし23.7%
よくどし1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌年よくねん、二ぐわつ初午はつうまことで、元二げんじばんおもむきへて、部屋へや一人ひとり火鉢ひばちひきつけながられいうた手本てほんに、うつくしいかなの手習てならひをしてた。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「な」の字さんは翌年よくとしの夏にも半之丞と遊ぶことを考えていたそうです。が、それは不幸にもすっかりあてはずれてしまいました。
温泉だより (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
さあ、いろいろはなせば長いけれど……あれからすぐ船へ乗り込んで横浜を出て、翌年あくるとしの春から夏へ、主に朝鮮の周囲いまわり膃肭獣おっとせいっていたのさ。
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
奇變あやなししやう三郎にいつはりていま辨濟へんさいせざれども長兵衞は催促さいそくもなさず彼是するうちまたとしすぎ翌年よくどしなり身代しんだいひだり前にて難儀なんぎなるよしちう八より申せしかば庄三郎も不審ふしんに思ひ何とて其樣そのやうなりしぞと云に忠八御屋敷おやしき普請ふしんぞんじのほかつもちがひにて一はこ損金そんきんになり其外そのほか彼是かれこれにて二千兩餘のそんに爲たりとくちから出任でまかせにいつはるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)