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翌年
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よくねん
ふりがな文庫
“
翌年
(
よくねん
)” の例文
翌年
(
よくねん
)
、二
月
(
ぐわつ
)
初午
(
はつうま
)
の
夜
(
よ
)
の
事
(
こと
)
で、
元二
(
げんじ
)
其
(
そ
)
の
晩
(
ばん
)
は
些
(
ち
)
と
趣
(
おもむき
)
を
替
(
か
)
へて、
部屋
(
へや
)
に
一人
(
ひとり
)
居
(
ゐ
)
て
火鉢
(
ひばち
)
を
引
(
ひき
)
つけながら
例
(
れい
)
の
歌
(
うた
)
を
手本
(
てほん
)
に、
美
(
うつく
)
しいかなの
手習
(
てならひ
)
をして
居
(
ゐ
)
た。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それからその
翌年
(
よくねん
)
、いま一度人間の
疱瘡
(
ほうそう
)
をうえました。が、少し水ぶくれのようなものができただけで、エドワードは天然痘にはかかりませんでした。
ジェンナー伝
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
☆
普仏戦争
(
ふふつせんそう
)
——一八七〇
年
(
ねん
)
から
翌年
(
よくねん
)
にかけて、プロシアを
主
(
しゅ
)
とする
北
(
きた
)
ドイツとフランスとの
間
(
あいだ
)
におこった
戦争
(
せんそう
)
。
おばあさんとツェッペリン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
万事傷心の
種
(
たね
)
ならざるはなし。その
翌年
(
よくねん
)
草の芽再び
萌出
(
もえいづ
)
る頃なるを、われも
一夜
(
いちや
)
大久保を去りて
築地
(
つきじ
)
に
独棲
(
どくせい
)
しければかの矢筈草もその
後
(
のち
)
はいかがなりけん。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
ついで
翌年
(
よくねん
)
には
工學部大學校
(
こうがくぶだいがつこう
)
電氣學教授
(
でんきがくきようじゆ
)
たりしグレー
博士
(
はかせ
)
の
考案
(
こうあん
)
を
改良
(
かいりよう
)
した
上下動地震計
(
じようげどうぢしんけい
)
を
作
(
つく
)
り
出
(
だ
)
した。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
▼ もっと見る
戰爭
(
せんさう
)
が
濟
(
す
)
むと
其
(
そ
)
の
翌年
(
よくねん
)
から
再
(
ふたゝ
)
び
輸入超過
(
ゆにふてうくわ
)
に
變
(
へん
)
じ
經濟界
(
けいざいかい
)
の
状勢
(
じやうせい
)
は一
變
(
ぺん
)
したるに
拘
(
かゝは
)
らず
戰後
(
せんご
)
十
數年
(
すうねん
)
を
經
(
へ
)
た
今日
(
こんにち
)
に
於
(
おい
)
ても
更
(
さら
)
に
改善
(
かいぜん
)
の
曙光
(
しよくくわう
)
を
認
(
みと
)
むることを
得
(
え
)
ざる
状態
(
じやうたい
)
にある。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
二十二で
伜
(
せがれ
)
の千
吉
(
きち
)
を
生
(
う
)
み、二十六でおせんを
生
(
う
)
んだその
翌年
(
よくねん
)
、
蔵前
(
くらまえ
)
の
質見世
(
しちみせ
)
伊勢新
(
いせしん
)
の
番頭
(
ばんとう
)
を
勤
(
つと
)
めていた
亭主
(
ていしゅ
)
の
仲吉
(
なかきち
)
が、
急病
(
きゅうびょう
)
で
亡
(
な
)
くなった、
幸
(
こう
)
から
不幸
(
ふこう
)
への
逆落
(
さかおと
)
しに
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
清兵衛は一
生
(
しょう
)
懸命
(
けんめい
)
になって、朝月を養ったので、その
翌年
(
よくねん
)
には見ちがえるような
駿馬
(
しゅんめ
)
になった。
三両清兵衛と名馬朝月
(新字新仮名)
/
安藤盛
(著)
此石
出
(
いづ
)
ればその
翌年
(
よくねん
)
には
必
(
かなら
)
ず
住職
(
じゆうしよく
)
病死
(
びやうし
)
する事むかしより今にいたりて一度も
違
(
ちが
)
ひたる事なし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
この
角
(
つの
)
は
毎年
(
まいねん
)
ほゞきまつた
時期
(
じき
)
に
一囘
(
いつかい
)
落
(
お
)
ち、
翌年
(
よくねん
)
また
生
(
は
)
えます。
年
(
とし
)
を
經
(
へ
)
るにしたがつて
叉状
(
またじよう
)
にわかれますが
三本角
(
さんぼんづの
)
以上
(
いじよう
)
にはなりません。また
鹿
(
しか
)
は
春
(
はる
)
と
秋
(
あき
)
との
二囘
(
にかい
)
毛
(
け
)
をかへます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
左様
(
さやう
)
でございますか、
私
(
わたし
)
は
久
(
ひさ
)
しい
以前
(
いぜん
)
二の
酉
(
とり
)
の時に
一人
(
ひとり
)
伴
(
つれ
)
があつて
丸屋
(
まるや
)
に
上
(
あが
)
り、あなたが出て
下
(
くだ
)
すつて親切にして
下
(
くだ
)
すつた、
翌年
(
よくねん
)
のやはり二の
酉
(
とり
)
の時に
久
(
ひさ
)
し
振
(
ぶ
)
りで
丸屋
(
まるや
)
へ
上
(
あが
)
ると
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それで、秋から
翌年
(
よくねん
)
の春まで、龍睡丸は、東京の大川口につないでおくのだった。
無人島に生きる十六人
(新字新仮名)
/
須川邦彦
(著)
ところが
其
(
その
)
翌年
(
よくねん
)
から、
此
(
この
)
村に雨が一滴も降らなくなりました。もう川も谷も、水が
涸
(
か
)
れてしまつて、飲む水にも困るやうになりました。田や畑の作物はすつかり
萎
(
しな
)
びて、枯れてしまひました。
馬鹿七
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
さて
翌年
(
よくねん
)
の
正月元日
(
しょうがつがんじつ
)
の
朝
(
あさ
)
、お
妃
(
きさき
)
はいつものように
御殿
(
ごてん
)
の中を
歩
(
ある
)
きながら、お
厩
(
うまや
)
の
戸口
(
とぐち
)
までいらっしゃいますと、にわかにお
産気
(
さんけ
)
がついて、そこへ
安々
(
やすやす
)
と
美
(
うつく
)
しい
男
(
おとこ
)
の
御子
(
みこ
)
をお
生
(
う
)
みおとしになりました。
夢殿
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
致し候に
翌年
(
よくねん
)
三月
安産
(
あんざん
)
せしが其夜の中に
小兒
(
せうに
)
は
相果
(
あひはて
)
娘も
血氣
(
ちのけ
)
上りて是も其夜の
曉
(
あかつき
)
に死去致し候に付き
近邊
(
きんぺん
)
の者共
寄集
(
よりあつま
)
り相談するも
遠國者
(
ゑんごくもの
)
故
菩提所
(
ぼだいしよ
)
も
無
(
なく
)
依て私しの寺へ頼み
葬
(
はう
)
むり遣し候其後お三婆は
狂氣
(
きやうき
)
致し
若君樣
(
わかぎみさま
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
この
話
(
はなし
)
が、まったく、
不思議
(
ふしぎ
)
な
話
(
はなし
)
として
伝
(
つた
)
わりました。その
翌年
(
よくねん
)
のこと、
村
(
むら
)
に
悪
(
わる
)
い
病気
(
びょうき
)
が
流行
(
りゅうこう
)
しました。
おばあさんと黒ねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
翌年
(
よくねん
)
の春、ジェンナー
夫婦
(
ふうふ
)
は男の子をもうけ、エドワードと命名しました。そのときジェンナーはこの子が一定の
年齢
(
ねんれい
)
に達したら、実験を試みようと決心しました。
ジェンナー伝
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
この稿料いかほどなりしか記憶せず。
翌年
(
よくねん
)
秋帰国せし時『あめりか物語』は既に
市
(
いち
)
に出でゐたりき。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
此石
出
(
いづ
)
ればその
翌年
(
よくねん
)
には
必
(
かなら
)
ず
住職
(
じゆうしよく
)
病死
(
びやうし
)
する事むかしより今にいたりて一度も
違
(
ちが
)
ひたる事なし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
翌年
(
よくねん
)
一月
(
いちぐわつ
)
、
親類見舞
(
しんるゐみまひ
)
に、
夫人
(
ふじん
)
が
上京
(
じやうきやう
)
する。ついでに、
茅屋
(
ばうをく
)
に
立寄
(
たちよ
)
るといふ
音信
(
たより
)
をうけた。ところで、いま
更
(
さら
)
狼狽
(
らうばい
)
したのは、その
時
(
とき
)
の
厚意
(
こうい
)
の
萬分
(
まんぶん
)
の
一
(
いち
)
に
報
(
むく
)
ゆるのに
手段
(
しゆだん
)
がなかつたためである。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
どんな山の中でも
行
(
ゆ
)
きます、
私
(
わたし
)
の
生国
(
しやうこく
)
は
越中
(
ゑつちう
)
の
富山
(
とやま
)
で、
反魂丹売
(
はんごんたんうり
)
ですから、
荷物
(
にもつ
)
を
脊負
(
せお
)
つて、まだ
薬
(
くすり
)
の
広
(
ひろ
)
まらない山の中ばかり
売
(
う
)
つて歩くのです、さうして
又
(
また
)
翌年
(
よくねん
)
其
(
そ
)
の山の中を
売
(
う
)
つて歩くので
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その
翌年
(
よくねん
)
の
夏
(
なつ
)
には、
公報
(
こうほう
)
こそ
入
(
はい
)
らなかったけれど、
兄
(
あに
)
の
戦死
(
せんし
)
は、ほぼ
確実
(
かくじつ
)
なものとなりました。
たましいは生きている
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
又
来
(
く
)
べき
翌年
(
よくねん
)
の春の為めと歌つたのは
誰
(
た
)
れであつたか忘れてしまつたが、春はわが身に取つて異る秋に等しいと云つたのは、南国の人の常として殊更に秋を好むジヤン・モレアスである。
花より雨に
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
このやさしい
兄
(
にい
)
さんは、その
翌年
(
よくねん
)
の
春
(
はる
)
、
疫痢
(
えきり
)
を
患
(
わずら
)
って、わずか一
日
(
にち
)
で
死
(
し
)
んでしまったのでした。
ゆずの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
又
來
(
く
)
べき
翌年
(
よくねん
)
の春の爲めと歌つたのは
誰
(
た
)
れであつたか忘れてしまつたが、春はわが身に取つて異る秋に等しいと云つたのは、南國の人の常として殊更に秋を好むジヤン・モレアスである。
花より雨に
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
友吉
(
ともきち
)
からは、その
後
(
ご
)
なんの
便
(
たよ
)
りもなかったのです。やがて、
翌年
(
よくねん
)
の
春
(
はる
)
がめぐってきました。
僕が大きくなるまで
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
われ
髪
(
はつ
)
いまだ白からず。しかも既にわれながら老いたりと感ずること昨日今日のことにはあらず。父を
喪
(
うしな
)
ひてその一週忌も過ぎける
翌年
(
よくねん
)
の夏の初、突然烈しき
痢病
(
りびょう
)
に冒され半月あまり枕につきぬ。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
圃
(
はたけ
)
に
植
(
う
)
えた
年郎
(
としろう
)
くんのいちじゅくは、
日当
(
ひあ
)
たりがよくまた
風
(
かぜ
)
もよく
通
(
とお
)
ったから、ぐんぐんと
伸
(
の
)
びてゆきました。
翌年
(
よくねん
)
には、もう
枝
(
えだ
)
ができて、
大
(
おお
)
きな
葉
(
は
)
が、
地
(
ち
)
の
上
(
うえ
)
に
黒
(
くろ
)
い
蔭
(
かげ
)
をつくりました。
いちじゅくの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
翌年
(
よくねん
)
の
春
(
はる
)
になると、この
小
(
ちい
)
さな
山吹
(
やまぶき
)
の
根
(
ね
)
もとから、
新
(
あたら
)
しい
芽
(
め
)
が
地
(
ち
)
を
破
(
やぶ
)
って、
頭
(
あたま
)
を
伸
(
の
)
ばしました。しかも、二
本
(
ほん
)
、三
本
(
ぼん
)
といっしょに、その
芽
(
め
)
は、
気持
(
きも
)
ちのいいほど、ぐんぐんと
伸
(
の
)
びたのであります。
親木と若木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“翌年”の意味
《名詞・形容動詞》
基準とした年の次の年。
(出典:Wiktionary)
翌
常用漢字
小6
部首:⽻
11画
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
“翌”で始まる語句
翌
翌日
翌朝
翌晩
翌月
翌々日
翌暁
翌々年
翌夜
翌曉