“産気”の読み方と例文
旧字:産氣
読み方割合
さんけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さいわいに御米の産気さんけづいたのは、宗助の外に用のない夜中だったので、傍にいて世話のできると云う点から見ればはなはだ都合が好かった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私の家まで辛々から/\避難して来て、庭の柘榴の木の下で産気さんけづいて、産後が悪いとかで、今は病院に入つてゐた。
余震の一夜 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
産気さんけづいた彼女はしきりにニヤア/\云ひながら彼の後を追つて歩くので、サイダの空き函へ古い座布団を敷いたのを押入の奥の方に据ゑて、そこへ抱いて行つてやると
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)