“産婆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんば82.6%
とりあげ4.3%
とりあげばゝ4.3%
ばあ4.3%
ばば4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本郷の南から神田にかけての一帯が焼けたとき、Hさんはまだ産婆さんば学校へ通つてゐたので、やはり湯島の本宅で罹災りさいしたのださうです。
死児変相 (新字旧仮名) / 神西清(著)
世話して足をとゞめ甚兵衞はおのが隱居所をかしつかはおけり其後平左衞門病死しあとは妻のお三とむすめなりお三は近村きんそん産婆とりあげ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ひくくし申けるは此度藤が原より召連れ候者ありたゞ今御次にひかへさせたり其中一人の若人わかうど吉兵衞と申す者實は生國しやうこく紀州きしう名草郡なぐさのごほり平野村ひらのむらなる感應院かんおうゐんと申す修驗者しゆけんじや弟子でしにて寶澤と申す者なりしが今より十餘年前此平野村にお三婆といふ産婆とりあげばゝありそのむすめさはの井と云が紀州家の家老職からうしよく加納將監かなふしやうげん方へ奉公せし折將軍家は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今時そんなのは無いかも知れんが、昔の産婆ばあさんにはこんな風なのが、よくあった。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お前の生れる時に我身おりゃ夜中よなかにこの横町よこちょう産婆ばばさんの処に迎いに行たことがある、その産婆さんは今も達者にし居る、それからお前が段々大きくなって
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)