“産声”のいろいろな読み方と例文
旧字:産聲
読み方割合
うぶごえ93.8%
うぶごゑ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鳥羽伏見とばふしみに敗走した将軍慶喜よしのぶ東帰して、江戸城内外戦火を予期して沸騰するさなかから、芝新銭座しばしんせんざに「慶応義塾」が産声うぶごえをあげた。
福沢諭吉 (新字新仮名) / 服部之総(著)
桶狭間おけはざまの合戦のあった永禄三年の年、伊豆で産声うぶごえをあげていたので、武蔵はそれより遅るること、約二十二年後に生れているのである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長吉は我が門前に産声うぶごゑを揚げしものと大和尚だいおしよう夫婦が贔負ひいきもあり、同じ学校へかよへば私立私立とけなされるも心わるきに、元来愛敬のなき長吉なれば心から味方につく者もなきあはれさ
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)