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大和尚
読み方 | 割合 |
だいおしょう | 37.5% |
だいおしよう | 25.0% |
だいおしやう | 25.0% |
おほをしやう | 12.5% |
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真率なる快活なる宗近家の
大和尚は、かく物騒な女が
天が
下に生を
享けて、しきりに鍋の底を
攪き廻しているとは思いも寄らぬ。
大和尚大笑ひに
笑ひすてゝ、
默つて
居ろ、
默つて
居ろ、
貴樣などが
知らぬ
事だわとて
丸々相手にしては
呉れず、
朝念佛に
夕勘定
出家のいふことでも、
教だの、
戒だの、
説法とばかりは
限らぬ、
若いの、
聞かつしやい、と
言て
語り
出した。
後で
聞くと
宗門名誉の
説教師で、
六明寺の
宗朝といふ
大和尚であつたさうな。
何と心得居る
駿遠參三ヶ國の
總祿所八百ヶ寺の
觸頭寺社奉行直支配の寺なるぞ
其住職の
大和尚へ
直談致などとは不屆至極なりと云に三五郎は
否夫は御前樣の仰なくとも承知で御座る
寺社奉行樣の御直支配は
扨置假令宮樣御門跡樣でも御願申上からは御
逢下されぬと云儀は
憚りながら御座るまじ御
釋迦樣は