大和尚だいおしよう)” の例文
大和尚だいおしよう大笑おほわらひにわらひすてゝ、だまつてろ、だまつてろ、貴樣きさまなどがらぬことだわとて丸々まる/\相手あいてにしてはれず、朝念佛あさねんぶつ夕勘定ゆふかんぢよう
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
長吉は我が門前に産声うぶごゑを揚げしものと大和尚だいおしよう夫婦が贔負ひいきもあり、同じ学校へかよへば私立私立とけなされるも心わるきに、元来愛敬のなき長吉なれば心から味方につく者もなきあはれさ
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
法師を木のはしと心得たる目よりは、そぞろになまぐさく覚ゆるぞかし、龍華寺の大和尚だいおしよう身代と共に肥へ太りたる腹なり如何いかにも美事に、色つやのきこと如何なるめ言葉を参らせたらばよかるべき
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
法師はうしのはしと心得こゝろゑたるよりは、そゞろになまぐさおぼゆるぞかし、龍華寺りうげじ大和尚だいおしよう身代しんだいともふとりたるはらなり如何いかにも美事みごとに、いろつやのきこと如何いかなる言葉ことばまゐらせたらばよかるべき
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)