-
トップ
>
-
觸頭
其の
山が
崩れたので、
當時大地震の
觸頭と
云つた
場所の、
剩へ
此の
四五日、
琅玕の
如き
蘆ノ
湖の
水面が
風もなきに
浪を
立てると、うはさした
機であつたから。
何と心得居る
駿遠參三ヶ國の
總祿所八百ヶ寺の
觸頭寺社奉行直支配の寺なるぞ
其住職の
大和尚へ
直談致などとは不屆至極なりと云に三五郎は
否夫は御前樣の仰なくとも承知で御座る
寺社奉行樣の御直支配は
扨置假令宮樣御門跡樣でも御願申上からは御
逢下されぬと云儀は
憚りながら御座るまじ御
釋迦樣は