“直談”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じきだん85.7%
ぢきだん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なるべくは屋敷の名を出したくないと存ずるが、どうでも貴公の手にあまって、手前の直談じきだんでなければらちがあかぬようならば、手前がその人に会ってもよい。
半七捕物帳:42 仮面 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
追い/\都鄙とひが騒がしくなって来るので、父子の間にとかくの浮説が出来ると云うのも直談じきだんがないからである、急ぎ秀次是へ参られ候え、むすぼれぬる氷を春風の解くように
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
もちまづしき上にまづしくならん今の中に江戸に出て五六年もかせぎなば能き事も有べしと思ひ或日叔母女房に向ひ此事を直談ぢきだんに及びければ大いにおどろき是は思ひかけなき事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何と心得居る駿すんゑんさん三ヶ國の總祿所そうろくしよ八百ヶ寺の觸頭ふれがしら寺社奉行直支配の寺なるぞ其住職そのぢうしよく大和尚おほをしやう直談ぢきだん致などとは不屆至極なりと云に三五郎はいや夫は御前樣の仰なくとも承知で御座る寺社じしや奉行樣の御直支配は扨置さておき假令たとへ宮樣みやさま御門跡樣でも御願申上からは御あひ下されぬと云儀ははゞかりながら御座るまじ御釋迦樣しやかさま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)