“罹災”の読み方と例文
読み方割合
りさい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その間に私は二度も罹災りさいしていた。「お伽草子」を書き上げて、その印税の前借をして私たちはとうとう津軽の生家へ来てしまった。
十五年間 (新字新仮名) / 太宰治(著)
乗杉の住居すまいも無論同時に罹災りさいしていたに違いない。いろいろ思い合わせればなお更のことである。俳句の下には吐志亭と署名してある。
本郷の南から神田にかけての一帯が焼けたとき、Hさんはまだ産婆さんば学校へ通つてゐたので、やはり湯島の本宅で罹災りさいしたのださうです。
死児変相 (新字旧仮名) / 神西清(著)