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産気
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さんけ
ふりがな文庫
“
産気
(
さんけ
)” の例文
旧字:
産氣
幸
(
さいわい
)
に御米の
産気
(
さんけ
)
づいたのは、宗助の外に用のない夜中だったので、傍にいて世話のできると云う点から見ればはなはだ都合が好かった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
私の家まで
辛々
(
から/\
)
避難して来て、庭の柘榴の木の下で
産気
(
さんけ
)
づいて、産後が悪いとかで、今は病院に入つてゐた。
余震の一夜
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
産気
(
さんけ
)
づいた彼女はしきりにニヤア/\云ひながら彼の後を追つて歩くので、サイダの空き函へ古い座布団を敷いたのを押入の奥の方に据ゑて、そこへ抱いて行つてやると
猫と庄造と二人のをんな
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
きゅうに
産気
(
さんけ
)
づいて苦しんでいる妊婦もあり、だれよだれよと半狂乱で家族の人をさがしまわっているものがあるなどその混乱といたましさとは、じっさい想像にあまるくらいでした。
大震火災記
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
さて
翌年
(
よくねん
)
の
正月元日
(
しょうがつがんじつ
)
の
朝
(
あさ
)
、お
妃
(
きさき
)
はいつものように
御殿
(
ごてん
)
の中を
歩
(
ある
)
きながら、お
厩
(
うまや
)
の
戸口
(
とぐち
)
までいらっしゃいますと、にわかにお
産気
(
さんけ
)
がついて、そこへ
安々
(
やすやす
)
と
美
(
うつく
)
しい
男
(
おとこ
)
の
御子
(
みこ
)
をお
生
(
う
)
みおとしになりました。
夢殿
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
美学者の
迷亭
(
めいてい
)
がこの
体
(
てい
)
を見て、
産気
(
さんけ
)
のついた男じゃあるまいし
止
(
よ
)
すがいいと冷かしたからこの頃は
廃
(
よ
)
してしまった。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
産気
(
さんけ
)
づいた彼女はしきりにニヤア/\云ひながら彼の後を追つて歩くので、サイダの
空
(
あ
)
き
函
(
ばこ
)
へ古い
座布団
(
ざぶとん
)
を敷いたのを押入の奥の方に据ゑて、そこへ抱いて行つてやると
猫と庄造と二人のをんな
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
日取が狂って予期より早く
産気
(
さんけ
)
づいた細君は、苦しそうな声を出して、
傍
(
そば
)
に
寐
(
ね
)
ている夫の夢を驚ろかした。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
産気
(
さんけ
)
づいた彼女はしきりにニャアニャア云いながら彼の後を追って歩くので、サイダの
空
(
あ
)
き
函
(
ばこ
)
へ古い
座布団
(
ざぶとん
)
を敷いたのを押入の奥の方に
据
(
す
)
えて、そこへ抱いて行ってやると
猫と庄造と二人のおんな
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
“産気”の意味
《名詞》
妊娠している胎児が生まれそうな気配。
(出典:Wiktionary)
産
常用漢字
小4
部首:⽣
11画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“産”で始まる語句
産
産褥
産屋
産衣
産毛
産土
産土神
産婆
産声
産湯