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『馬鹿七』
ふりがな文庫
『
馬鹿七
(
ばかしち
)
』
紀州の山奥に、狸山といふ高い山がありました。其所には、大きな樫だの、樟だのが生え繁つてゐる、昼でも薄暗い、気味の悪い森がありました。森の中には百穴といふのがありました。其の穴の中から、お腹の膨れた古狸が、夕方になると、百疋も二百疋も、ノソノ …
著者
沖野岩三郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「金の船」キンノツノ社、1919(大正8)年11月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約9分(500文字/分)
朗読目安時間
約15分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
打
(
たた
)
矢張
(
やつぱ
)
彼
(
あ
)
皆
(
みん
)
達
(
たち
)
萎
(
しな
)
誰
(
た
)
真闇
(
まつくら
)
紀州
(
きしう
)
庄屋
(
しやうや
)
或
(
あ
)
各々
(
めいめい
)
吃驚
(
びつくり
)
真暗
(
まつくら
)
其
(
そ
)
杖
(
つゑ
)
眺
(
なが
)
直
(
す
)
眼
(
め
)
疋
(
ぴき
)
狸山
(
たぬきやま
)
私
(
わたし
)
焔々
(
えんえん
)
涸
(
か
)
穴
(
あな
)
繁
(
しげ
)
蔭
(
かげ
)
鼾
(
いびき
)
麓
(
ふもと
)
駈
(
か
)
馬鹿
(
ばか
)
頻
(
しき
)
頭
(
かしら
)
這
(
は
)
誰
(
たれ
)
経
(
た
)
荷
(
にな
)
膨
(
ふく
)
腹
(
なか
)
聳
(
そび
)
翌年
(
よくねん
)
翌
(
あく
)
樟
(
くす
)
縋
(
すが
)
其
(
その
)
嘘
(
うそ
)
嗄
(
か
)
唄
(
うた
)
呉
(
く
)
呆
(
あき
)
可笑
(
おか
)
叮嚀
(
ていねい
)
其所
(
そこ
)
嘘吐
(
うそつ
)
先
(
ま
)
傾
(
かし
)
俺
(
おれ
)
何所
(
どこ
)
何
(
ど
)
仮面
(
めん
)
仔狸
(
こだぬき
)
仔
(
こ
)
掻消
(
かきけ
)
樹
(
き
)
樫
(
かし
)
権現
(
ごんげん
)
人達
(
ひとたち
)
槍
(
やり
)
松明
(
たいまつ
)
暫
(
しばら
)
斧
(
おの
)
此
(
この
)
或時
(
あるとき
)
我一
(
われいち
)
慄
(
ふる
)
幾抱
(
いくかか
)
平生
(
へいぜい
)
屍骸
(
しがい
)
奴
(
やつ
)
堪
(
たま
)