“我一”の読み方と例文
読み方割合
われいち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
皆々大いに驚き、すわや我家の焼け失せぬらん、一刻も早く帰るべしと言うより、おのおの我一われいちと船を早めて家に帰りたるに、陸には何のかわりたることもなし。
地震なまず (新字新仮名) / 武者金吉(著)
そのくらい念のった長虫ですから、買手が来て、蛇屋が貯えたその大瓶おおがめ圧蓋おしぶたを外すと、何ですとさ。黒焼の註文の時だと、うじゃうじゃ我一われいちに下へ潜って、瓶の口がぐっと透く。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
我一われいちにと押合ひへし合ひ山を下の方へ走りました。
馬鹿七 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)