“仔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
98.0%
くは2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兎に角圭子けいこは一人の子供をもらふことにしてしまつた。それはちやうど猫のか何かを貰ふやうに、いとも手軽なものであつた。
チビの魂 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
五日振りに天保山の安宿をひきあげて、バスケット一つの飄々とした私は、もらわれて行く犬ののように、毛布問屋へ住み込む事になった。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
その時のつもりは、いつかここへ寫生に來たいとおもつてくはしく書きとめておいたものと見える。いつも汽車の窓から見るだけでまだ一度もそこへ降りたことはないが、なんしろ心をひかれる景色だ。
砂がき (旧字旧仮名) / 竹久夢二(著)