“当歳仔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうさいこ50.0%
とうさいご50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牛の中には一とう牝牛めうし当歳仔とうさいこがまじって、これは後列へかくれていました。牛の群れは一列に戦線を張って角をふりたてたので、白おおかみ等もちょっと手がでません。
なんでも自分の歯でかみ殺した上等なのだけ食うのです。一番きなのは当歳仔とうさいこのやわらかな牝牛めうしで、年とった牛や馬は好かない。人間よりもよほどぜいたくです。また羊の肉もあまり好かない。
また、さっそく、種つけし始めた牧の牝馬ひんばは、みな仔を生み、明けて三歳の春駒や、二歳、当歳仔とうさいごが、大結ノ牧に、群れ遊び、むかしに近い景観を呈し始めてもいる。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)