“樟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くす72.9%
くすのき27.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それ見ろ、馬鹿七の嘘吐き! 何も出やしないぢやないか。」といつて智慧蔵が大声で呶鳴りました時、向ふの大きなの木のから
馬鹿七 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
なんと言っても蛤御門の付近は最も激戦であった。この方面は会津、桑名るところであったからで。皇居の西南にはの大樹がある。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
一つが十銭か二十銭位だったから一円貰う為にはそんなものを可成拵えなければならぬわけだ。材はよくを使っていた。
回想録 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
與吉はとみかうみて、のあたり、のあたり、いてる落溜つた、い、木屑つたのを、でないかとつてゾツとした。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)