“大樟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおくすのき33.3%
おおくす16.7%
おほくす16.7%
おほくすのき16.7%
たいしやう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村の鎮守の、大樟おおくすのき頂辺てっぺんに、大きな国旗が、掲げられた。村の「木昇りのじんさん」が決死の覚悟で、危ないところの頂辺まであがって、その大旗おおはたを結びつけたのであった。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
鎮守の神主殿は、あの境内の大樟おおくすへかじりついたと申しますなり、妙蓮寺の和尚様は、裏の竹藪たけやぶ遁込にげこみましたと申します。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いま日本につぽん一番いちばんおほきいといへば鹿兒島縣かごしまけん姶良郡あひらごほり蒲生村がまふむらにある大樟おほくすです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
あけのはる大樟おほくすのきくもかゝる
熱海の春 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
三の瀬村のこうに十囲許ゐきよの樟木あり。中空朽くうきうの処六七畳席をくべし。九州地方大樟たいしやう尤多しといへどもかくのごときは未見いまだみず。江戸を発して已来道中第一の大木なり。三里薗木そのき駅(一に彼杵そのきと書)なり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)