“彼杵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そのき40.0%
ぞのき20.0%
ソノキ20.0%
ソノギ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入日が彼杵そのき半島の山のに近よるにつれ、半天は徐々じょじょべに色に彩どられる。そのくれないが反対の側の天草灘に棚引く横雲に反射する。千々岩灘に散らばる漁船の白帆がその瞬間金色こんじきに輝き渡る。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
……ご承知か知りませんが、源右衛門というひとは肥前彼杵ぞのきで二万八千石、大村丹後守おおむらたんごのかみ御指南番ごしなんばん板倉流いたくらりゅうの居合の名人。
顎十郎捕物帳:08 氷献上 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
東福寺領肥前ノ国彼杵ソノキノ荘ヘノ鎌倉幕府下知状目録
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼杵ソノギ(むつかしい読方だ)まで三マヽ、行乞三時間、また一里歩いてこゝまできたら、降りだしたので泊る、海を見晴らしの静かな宿だ。
行乞記:03 (二) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)