“そのき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ソノキ
語句割合
其気22.2%
彼杵22.2%
其喜11.1%
其機11.1%
其歸11.1%
其氣11.1%
薗木11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は何故なにゆゑ富山に縁付き申候や、其気そのきには相成申候や、又何故御前様の御辞おんことばには従ひ不申まをさず候や、唯今ただいまと相成候て考へ申候へば、覚めてくやしき夢の中のやうにて、全く一時の迷とも可申まをすべく
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
三の瀬村のこうに十囲許ゐきよの樟木あり。中空朽くうきうの処六七畳席をくべし。九州地方大樟たいしやう尤多しといへどもかくのごときは未見いまだみず。江戸を発して已来道中第一の大木なり。三里薗木そのき駅(一に彼杵そのきと書)なり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
かゝゆとき請人うけにんは何者がいたしたるやとある粂之進くめのしん夫はすなはをつと八に候と云大岡殿かさねて其喜そのき八は火付盜賊に相違さうゐなしとてそれがし方へ添状そへじやうを以て此程このほどおくられたる其許そのもと何故なにゆゑ科人とがにんの妻をやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其傍に光輝こうき燦爛さんらんたるものあるをしものありと、此等の迷霧めいむはらさしめんとのこころざしは一行の胸中に勃然ぼつぜんたり、此挙このきよや数年前より県庁内けんちやうないに於ておこなはんとのありしもつね其機そのきを得ず
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
韓非かんぴかん(四四)諸公子しよこうしなり刑名法術けいめいはふじゆつがくこのむ、しかうして(四五)其歸そのき黄老くわうらうもとづく。ひと口吃くちきつし、(四六)道説だうぜいすることあたはず、しかうしてしよあらはす。李斯りしとも荀卿じゆんけいつかふ。
るをばまちかねて結城ゆふきさん今夜こんやわたしすこ面白おもしろくないことがあつてかはつてまするほどに其氣そのき附合つきあつくだされ、御酒ごしゆおもつてみまするからめてくださるな
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
三の瀬村のこうに十囲許ゐきよの樟木あり。中空朽くうきうの処六七畳席をくべし。九州地方大樟たいしやう尤多しといへどもかくのごときは未見いまだみず。江戸を発して已来道中第一の大木なり。三里薗木そのき駅(一に彼杵そのきと書)なり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)