“其気(そのき)” の例文
旧字:其氣
さあ、之(これ)からが名代(なだい)の天生峠(あまふたうげ)と心得(こゝろえ)たから、此方(こツち)も其気(そのき)になつて、何(なに)しろ暑(あつ)いので、喘(あへ)ぎながら、先(ま)づ草鞋(わらぢ)の紐(ひも)を締直(しめなほ)した。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
私は何故(なにゆゑ)富山に縁付き申候や、其気(そのき)には相成申候や、又何故御前様の御辞(おんことば)には従ひ不申(まをさず)候や、唯今(ただいま)と相成候て考へ申候へば、覚めて悔(くやし)き夢の中のやうにて、全く一時の迷とも可申(まをすべく)
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)