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締直
読み方 | 割合 |
しめなお | 66.7% |
しめなほ | 33.3% |
彼は
己の責任を忘れて、きょろきょろと
四辺を見廻した
後に、解きかけていた帯をそこそこに
締直して、枕橋の方へ曲って往った。
夜の更けぬ
間に
些とも早く帰った方が
怜悧だと、お葉は
鬢の雪を払いつつ、
弛んだ帯を
締直して
起った。
締直し支度をして行んとする故
彼方に居る雲助共は
大聲揚ヤイ/\
能そんな事で
行る者か何でも乘て
貰へ/\今時
生若い者が大金を
さあ、
之からが
名代の
天生峠と
心得たから、
此方も
其気になつて、
何しろ
暑いので、
喘ぎながら、
先づ
草鞋の
紐を
締直した。