“締木”の読み方と例文
読み方割合
しめぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窓縁まどぶちを力に両手でおさえつけている家の中の者と、爪尖つまさき立ちをして締木しめぎにかけられている下の者とは、地の利において大変な相違がある。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それと共に、急いで神尾に取られた手を振り放そうとしましたけれど、それは締木しめぎのように固く握られてありました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
平馬は締木しめぎにかけられたように固くなってしまった。まだ何が何やらわからない慚愧ざんき、後悔の冷汗が全身に流るるのを、どうする事も出来ないままうなだれた。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)