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締直
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しめなお
ふりがな文庫
“
締直
(
しめなお
)” の例文
彼は
己
(
おのれ
)
の責任を忘れて、きょろきょろと
四辺
(
あたり
)
を見廻した
後
(
のち
)
に、解きかけていた帯をそこそこに
締直
(
しめなお
)
して、枕橋の方へ曲って往った。
水魔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
夜の更けぬ
間
(
ま
)
に
些
(
ちっ
)
とも早く帰った方が
怜悧
(
りこう
)
だと、お葉は
鬢
(
びん
)
の雪を払いつつ、
弛
(
ゆる
)
んだ帯を
締直
(
しめなお
)
して
起
(
た
)
った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
(そは作者の知る処に
非
(
あら
)
ず。)とにかく珍々先生は食事の膳につく前には必ず
衣紋
(
えもん
)
を正し
角帯
(
かくおび
)
のゆるみを
締直
(
しめなお
)
し、
縁側
(
えんがわ
)
に出て手を清めてから、折々窮屈そうに膝を崩す事はあっても
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「今話したじゃねえか。
日魯
(
にちろ
)
の大戦争よ。
満洲
(
まんしゅう
)
じゃねえか。」と言って、爺さんは
禿頭
(
はげあたま
)
から滑り落ちそうになる鉢巻の手拭を
締直
(
しめなお
)
したが、「ええと。何年前だったろう。おれももう
意久地
(
いくじ
)
がねえや。」
勲章
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
締
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
“締”で始まる語句
締
締切
締括
締木
締殺
締金
締緒
締付
締高
締出