“樟木”の読み方と例文
読み方割合
くすのき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
売櫛家くしをうるいへ多し。土人説に上古此地に大なる樟木くすのきあり。神功皇后の三韓を征する時艨艟四十八艘を一木にて造れり。因て船木となづく。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
路地の奥に一本の樟木くすのきが見え、その枝に這いのぼったへちまの黄色い花もいくつか見える。
芸術が必要とする科学 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
二里小田駅なり。駅中道北に巨大の樟木くすのきあり。活木くわつぼくなり。就て馬頭観音を彫刻せり。半幹はんかん也。堂を構て梢葉せうえふその上を蔽庇す。堂の大さ二間余にして観音の像中に満るの大さなり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)