“疫痢”の読み方と例文
読み方割合
えきり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大腸カタル、若しかしたら疫痢えきりかも知れませんよとおかみさんは云った。どんな具合でしょうかと訊くと、なにしろ年寄ですからねえと云った。
おじさんの話 (新字新仮名) / 小山清(著)
「越前守さまのお末の子——お三ツになられるのが、春には重い風邪を病み、また梅雨つゆすぎから疫痢えきりにかかって、まだ捗々はかばかしくないのでしてな」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちなみに弟のたかしは、私が八歳の時に疫痢えきりで死んだ。そのためであったろう。母は又、私の処に帰って来て、大きな乳を私に見せびらかすようになった。
父杉山茂丸を語る (新字新仮名) / 夢野久作(著)