“えきり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
疫痢89.5%
易理10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちなみに弟のたかしは、私が八歳の時に疫痢えきりで死んだ。そのためであったろう。母は又、私の処に帰って来て、大きな乳を私に見せびらかすようになった。
父杉山茂丸を語る (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その龍眼肉の食べすぎから、少年が疫痢えきりのやうな症状をおこし、一週間ほど生死の境をさまよつたのは、恐らくこの家に移つて間もなくのことだつたらしい。
少年 (新字旧仮名) / 神西清(著)
天文や易理えきりは、それが為に、最高な学問だった。いやすべての学問——たとえば政治、兵法、倫理までが、陰陽の二元と、天文地象の学理を基本としていた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
〔譯〕人一生ふ所、險阻けんそ有り、坦夷たんい有り、安流あんりう有り、驚瀾きやうらん有り。是れ氣數きすうの自然にして、つひまぬがるゝ能はず、即ち易理えきりなり。人宜しく居つて安んじ、もてあそんでたのしむべし。