“坦夷”の読み方と例文
読み方割合
たんい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
〔譯〕人一生ふ所、險阻けんそ有り、坦夷たんい有り、安流あんりう有り、驚瀾きやうらん有り。是れ氣數きすうの自然にして、つひまぬがるゝ能はず、即ち易理えきりなり。人宜しく居つて安んじ、もてあそんでたのしむべし。
自分の気持も坦夷たんいで、決して親切でないものではなかった。それが少年に感知されたからであろう、少年も平和で、そして感謝に充ちた安らかな顔をして、竿を挙げてこちらへやって来た。
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かかる場合にも坦夷たんいの表面の底に行届いた用意を存して居たことであろう。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)