“坦々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんたん90.2%
たん/\9.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは至極坦々たんたんたる日常生活のうちのものだ。たとえばきょうの文化の日を茶の間で家族して笑いさざめけるなどは幸福の一つだろう。
文化の日 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
数千年来、数億の人々がかためてくれた、坦々たんたんたるたいらかな道である。吾人ごじんが母の胎内たいないにおいてすでに幾分か聞いて来た道である。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
これよりみやこし驛に至る、坦々たん/\の如き大路たいろにして、木曾川は遠く開けたる左方の山の東麓を流れ、またその髣髴を得べからず。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
「アデェル、あそこの畑を御覽。」もう私共はソーンフィールドの門を出て、ミルコオトへの坦々たん/\とした路を輕くすべつて行くのであつた。