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坦々
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たん/\
ふりがな文庫
“
坦々
(
たん/\
)” の例文
これより
宮
(
みや
)
の
越
(
こし
)
驛に至る、
坦々
(
たん/\
)
砥
(
と
)
の如き
大路
(
たいろ
)
にして、木曾川は遠く開けたる左方の山の東麓を流れ、またその髣髴を得べからず。
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
「アデェル、あそこの畑を御覽。」もう私共はソーンフィールドの門を出て、ミルコオトへの
坦々
(
たん/\
)
とした路を輕く
辷
(
すべ
)
つて行くのであつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
千束町
(
せんぞくまち
)
の
溝
(
とぶ
)
の前から自転車に乗って、
紺碧
(
こんぺき
)
の空の下に
霞
(
かす
)
んでいる上野の森を目標に、
坦々
(
たん/\
)
たる一本路を一直線に走って行く己は、
何
(
なん
)
だか体に羽根が生えて
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
翌朝
(
よくてう
)
、
一風呂
(
ひとふろ
)
キヤ/\と
浴
(
あ
)
び、
手拭
(
てぬぐひ
)
を
絞
(
しぼ
)
つたまゝ、からりと
晴
(
は
)
れた
天氣
(
てんき
)
の
好
(
よ
)
さに、
川
(
かは
)
の
岸
(
きし
)
を
坦々
(
たん/\
)
とさかのぼつて、
來日
(
くるひ
)
ヶ峰
(
みね
)
の
方
(
かた
)
に
旭
(
ひ
)
に
向
(
むか
)
つて、
晴々
(
はれ/″\
)
しく
漫歩
(
ぶらつ
)
き
出
(
だ
)
した。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
聞く、新道の木曾川に沿へるの邊、奇景百出、岩石の奇、
奔湍
(
ほんたん
)
の妙、旅客必ずこれを過ぎざるべからずと。
况
(
いは
)
んや、其路
坦々
(
たん/\
)
として
砥
(
と
)
の如く、復た舊道の如く嶮峻ならざるに於てをや。
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
坦
漢検準1級
部首:⼟
8画
々
3画
“坦”で始まる語句
坦
坦道
坦懐
坦途
坦夷
坦庵
坦率
坦蕩
坦夫
坦懷