“漫歩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そぞろあるき31.3%
そゞろあるき18.8%
まんぽ18.8%
そぞろある12.5%
そゞろありき6.3%
ぶらつ6.3%
ほつきある6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕方近くなるとカナカナやみんみんが鳴き出す。それをきゝながら、行水をザツと浴びて、庭樹の下などを漫歩そぞろあるきする。いかにも夏らしくて好い。
孤独と法身 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
暫くこのあたり漫歩そゞろあるきして、汝が目の赤きを風に吹き消させ、さて共にマレツチイ夫人の許に往かん。夫人は汝と共に笑ひ共に泣きて、汝が厭ふをも知らぬなるべし。
過日絮談じょだんの折にお話したごとく某々氏瓢酒ひょうしゅ野蔬やそ春郊しゅんこう漫歩まんぽの半日をたのしもうと好晴の日に出掛でかける、貴居ききょはすでに都外故そのせつたずねしてご誘引ゆういんする
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
頭巾を取らないで八幡様のお宮の正面まともを避けるようにして、水屋みずやの方へ漫歩そぞろあるきをしているのに、お君はそれと違って、お宮の前へ出てうやうやしく拝礼しました。
漫歩そゞろありきには似つかはしからぬ恐ろしき道かな、と夫人笑みつゝ云へば、案内者の一人、さのたまへど三とせの前迄は此道全くいばらに塞がれたりき、又己れが幼き頃やしろの圓柱のめぐりに
翌朝よくてう一風呂ひとふろキヤ/\とび、手拭てぬぐひしぼつたまゝ、からりとれた天氣てんきさに、かはきし坦々たん/\とさかのぼつて、來日くるひヶ峰みねかたむかつて、晴々はれ/″\しく漫歩ぶらつした。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
カピ長 どうぢゃ、剛情張がうじょッぱりが? どこを漫歩ほつきあるいて? 何處どこにゐたのぢゃ?