“一風呂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとふろ83.3%
ひとっぷろ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一風呂ひとふろゆあみに二人は今日の疲れをいやし、二階の表に立って、別天地の幽邃ゆうすいに対した、温良な青年清秀な佳人、今は決してあわれなかわいそうな二人ではない。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
翌朝よくてう一風呂ひとふろキヤ/\とび、手拭てぬぐひしぼつたまゝ、からりとれた天氣てんきさに、かはきし坦々たん/\とさかのぼつて、來日くるひヶ峰みねかたむかつて、晴々はれ/″\しく漫歩ぶらつした。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
今日きょうも朝から一日奔走かけあるいたので、すっかりくたびれてしまって、晩方一風呂ひとっぷろはいったところが、暑くて寝られんから、ぶらぶら納涼すずみに出掛けて、ここで月をていたうちに
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)