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一風呂
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ひとふろ
ふりがな文庫
“
一風呂
(
ひとふろ
)” の例文
一風呂
(
ひとふろ
)
の
浴
(
ゆあ
)
みに二人は今日の疲れをいやし、二階の表に立って、別天地の
幽邃
(
ゆうすい
)
に対した、温良な青年清秀な佳人、今は決してあわれなかわいそうな二人ではない。
春の潮
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
翌朝
(
よくてう
)
、
一風呂
(
ひとふろ
)
キヤ/\と
浴
(
あ
)
び、
手拭
(
てぬぐひ
)
を
絞
(
しぼ
)
つたまゝ、からりと
晴
(
は
)
れた
天氣
(
てんき
)
の
好
(
よ
)
さに、
川
(
かは
)
の
岸
(
きし
)
を
坦々
(
たん/\
)
とさかのぼつて、
來日
(
くるひ
)
ヶ峰
(
みね
)
の
方
(
かた
)
に
旭
(
ひ
)
に
向
(
むか
)
つて、
晴々
(
はれ/″\
)
しく
漫歩
(
ぶらつ
)
き
出
(
だ
)
した。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ちょっと今のうち
一風呂
(
ひとふろ
)
浴びていらっしゃい。またそこへ坐り込むと
臆劫
(
おっくう
)
になるから」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一風呂
(
ひとふろ
)
あびて
円坐
(
えんざ
)
を作りゃ
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
宵寐
(
よひね
)
をするにも
余
(
あま
)
り
早
(
はや
)
い、
一風呂
(
ひとふろ
)
浴
(
あ
)
びた
後
(
あと
)
……を、ぶらりと
二人連
(
ふたりづれ
)
で
山路
(
やまみち
)
へ
出
(
で
)
て
見
(
み
)
たのが、
丁
(
ちやう
)
ど……
狐
(
きつね
)
の
穴
(
あな
)
には
灯
(
あかり
)
は
点
(
つ
)
かぬが、
猿
(
さる
)
の
店
(
みせ
)
には
燈
(
ともしび
)
の
点
(
つ
)
く
時分
(
じぶん
)
、
何
(
なに
)
となく
薄
(
うす
)
ら
寒
(
さむ
)
い、
其処等
(
そこら
)
の
霞
(
かすみ
)
も
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
呂
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
“一風呂”で始まる語句
一風呂敷