“其処等”のいろいろな読み方と例文
旧字:其處等
読み方割合
そこら71.4%
そこいら28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『あゝつ、』といまはしさにはらつて、すはなほして其処等そこらみまはす、とそつ座敷ざしきのぞいた女中ぢよちゆうが、だまつて、スーツと障子しやうじめた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
恋の真実まことは苦労人にあるとか申してございますのも其処等そこらを研究したものでありましょうか。
が、う、そんなこと頓着とんぢやくしない。人間にんげんなどにはけないで、くらなか矢鱈やたらに、其処等そこいらながめた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
石室も元のようにして蝋燭のあかりを消して其処等そこいらをも片付けて、厭がるお蘭の手をとって、連れ立ち、鴨居の横を西に切れて東浦賀へ出まして、徳田屋と申す舟宿がありまして