“据風呂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すえふろ40.0%
すえぶろ30.0%
すゑふろ20.0%
すゑぶろ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
例えば風呂の湯を熱くして無理に入れるような事はせず、据風呂すえふろそばに大きな水桶をおいて、子供の勝手次第に、ぬるくも熱くもさせる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
通りの酒屋は貧乏徳利を下げて来る。小僧はかまどの下と据風呂すえぶろの釜とに火を燃しつける。活気はめずらしくがらんとした台所に満ちわたった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
三言とは呼ばれもせず帯より先にたすきがけの甲斐々々かひがひしく、井戸端にいづれば月かげ流しに残りて、はだへを刺すやうな風の寒さに夢を忘れぬ、風呂は据風呂すゑふろにて大きからねど
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
入口いりくちそと軒下のきした橢圓形だゑんけい据風呂すゑぶろがあつて十二三の少年せうねんはひつるのが最初さいしよ自分じぶん注意ちゆういいた。この少年せうねんけた脊中せなかばかり此方こちらけてけつして人車じんしやはうない。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)